2005年06月11日

「原稿用紙10枚を書く力」   齋藤 孝




◆本著を一言でいうと 
「思考を彫り出す一振りのノミ」〜経験の再考築〜
◆こんな人に役立つのでは?
 ・不特定多数に情報発信を行う立場の人
・営業にたずさわる人
・文章で世に挑む人
・レポートに追われる学生  など
◆こんなことにお役立ち(課題・疑問の回答)
 ・文章を構築する視点を養いたい
 ・自分なりに掴んだものをロジカルで伝えたい
 ・読書の質を高めるヒントが欲しい
◆何故(特徴)
 ・書くに至るまでの思考プロセスが体系化されている。(素材の選択と料理法)
 ・文体に生命力を与えるものは何か!について考察を述べている。
  
(本論)
 「書くこととは、何か!」という事を単純明確に理解が出来る数少ない本です。文章の展開、文章技術「書く技術」を扱う書籍は少なくない。(私は5冊も持っているが、本物は現状この一冊です)。しかし、技法が複雑過ぎるのと、それを用いれば、まず型に囚われ個性が骨抜きの文体になってしまう。(私のレベルが低いせいもあります)なにより、書いた後ではなく書く前の思考プロセスを私は、知りたかった。
 そもそも私は、ブログを知る以前、メルマガを発行しようと考えていた。しかし、文章量の割にコンテンツの希薄なメルマガが多いと内心生意気にも感じていました。そんな矢先に出会った本です。
 伝えたい事があるなら、「読み手の心を巻き込むような視点と文体」を身に付けなければ真意は伝わらない。つまり自分の感性を、より客観的に見つめる視点が必要なのだ。

着眼点
「濃密な働きかけ」意味の含有率
活字という特性上、書いた後は全てが読み手都合になる。飛ばすも良し、買わずとも良し、
情報過多の現在、自分が伝えたい核心までがまん強く読み進めてくれる読者はどれだけいるだろうか。書き手の伏線が、実は読み手の意欲を削ぐ。そんな疑問を感じたことはないだろうか。

読後の収穫
「はじまりは、自分」
「書くという行為は新しい意味を見い出すことである。(本著より)」
人の数だけ感性がある。つまり何をどう感じようと、そこに正解も不正解もない。しかし、記されたものに共感があるのか無いのかで、与える影響力(価値)が変わってくる。とどのつまり「評価」とは人が決めるものであり、「満足」は自分が決めるものである。どちらも大切であることは言うまでもない。オリジナリティを要求されつつ「認められてなんぼ」のビジネス世界に僕らは、現実いるのだから。

「主観と客観の往復」
「書くとは、書いた人間を個人的に全く知らない多くの人達に、内容が正しく伝わることである。(本著より)」まさにその通りであると思う。自分の感じたことを噛み砕き、形にする過程で、思考の隙間を埋める。自分と向き合う時間、その中に気付きが働く。書くことで人は再体験をし、経験にブラッシュアップが出来る。書くことで、過去の自分を今の尺度で見つめられる。書くとは、経験という受動的なものに、能動的に切り込みをかける一つの手段であろう。

「自己肯定」
書くことは、自分の思考を突き詰めることが自ずと要求される。つまり最終目的成果物を作った時は、突き詰められた故の自信という自己肯定が、実はしたたかに流れる。練り込まれた企画かそうでないかは、プレゼンに望む自分がよく知っている。と言われるように。


後記
今回から書籍の紹介方法を変えてみました。最近読者の方も増えたので、まずコンパクトに紹介し、記事の価値判断を仰いだあと、読んで頂ければ有益と感じたものだからです。
今回本著を紹介させて頂いた本当の理由は、私自身が書くことで救われたという経験に基づくからです。営業時代僕は鳴かず飛ばずの状態でした。ある日からその日に起こった事、自分が行った事を日記に書きました。とにかく書かなければ自分がおかしくなりそうだった。書くことで新たな自分を獲得していたと今では感じています。大学ノートに3冊程。
ある時、ふと自分なりのスタイル(今の自分に最も自然であり、お客様にとっても利がある)が明確になりました。自分なりの整理が出来たのです。しばらくして結果は雪だるまのようについて来ました。自分があと3人欲しいと(笑)

追伸
私のブログのスタイルは、本著で書かれている内容を手本とし、今の自分へのトレーニングを加味したものです。

今回ご紹介させて頂いた本

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