2005年06月28日

「NLP 神経言語プログラミング」  高橋慶治

◆基本構成
[理論編]NLPの基礎理論
 1.人間の脳の使用説明書
 2.NLPの誕生
 3.NLPの原点―モデリング−
 4.あなたの知覚する世界
 5.NLPの理論と手法の概要
[実践編]ビジネスコミュニケーション
 1.相手の知覚に訴える−ページング−
 2.相手の知覚に訴える−トランスレイティング−
 3.ストラテジーとその利用
 4.相手の内的地図を知る
 5.優先的表象システムとラポール本作品の基本構成

 6.肯定的表現
 7.キャブレーション
 8.柔軟性
 9.効果的プレゼンテーション
 10.NLPを応用した文章作成法
[実践編2]メタモデルとミルトンモデル
 1.メタモデル
 2.ミルトンモデル
[実践編3]健康、教育、天才のストラテジー
 健康
  ・末期ガンからの回復が示すもの
  ・コミュニケーションとしての病気(他項目あり)
 教育
  ・教育へのNLPの導入
 天才のストラテジー
  ・天才たちのもつ基本パターン
  ・天才に共通するその他のパターン
NLPの発展−DHE−

◆本著を一言でいうと
 「人間の脳の使用説明書」〜私(貴方)は、何故そのような反応をするのか〜
◆こんな人に役立つのでは? 
 カウンセリングスキルを磨きたい
 自分に合った学習(習得)スタイルを構築したい
 そのしぐさは何を考えているのか知りたい(恋人、お客様の見えない言葉を理解する)
 人間とは如何なるものか知りたい
◆こんなことにお役立ち(課題・疑問の回答) 状況に応じた、良好なコミュニケーションを築く
◆何故(特徴)
 トップセールスマンは卓越した心理学者と論ずる本は少なくない。(顧客心理に逆らわ   ず、自己目的を果たす)しかしその中味、断片さえ触れた著作があっただろうか。
  
◆(本論) 
 普段自分が使っている言葉の使い方に気を払う人はどのくらいいるだろうか?意識してコン トロールしているのは、「敬語」ぐらいなものであろう。私自身がそうであったように。
 「他者と良好なコミュニケーションを図る事のできる人と、そうでない人との損得の差は思 いがけなくなる程大きくなる(本著冒頭より)。」経営者・営業職程、応える響きだ。それ は人を本気で動かす為には、まず相手の心を本気で動かすという単純かつ、最も難しい仕事 から着手しなければならないからだ。時に対象はもう一人の自分であることも。
 本著は、人間の五感と神経処理(外部情報解釈)、思考形成と行動(内部処理と反応)に、 斬り込みをかけている。また身体的特徴がこの処理プロセスに大きな影響を与えているとい う点でも興味深く読める作品である。
◆着眼点
 人間とは何か 
 同じ人間という種でありながら、その能力は実に多様である。
 「卓越性(成功・高いパフォーマンス)を示す人達はどの ように成果を上げるのか?彼らは いかにしてそれを行うのか。彼らはそうでない人達と違 った何かをするのか?NLPは、まさ にこうした疑問から誕生したのである(本著より)」すべての興味は、この文章に集約され ているといってもいい。

◆読後の収穫
「内的地図(経験形成)」〜何を感じ、どう解釈し、行動するのか〜
 過去の経験は、力となる。過去の情報から的確な状況判断で事態予測し、好転に結びつける からだ。しかし、同時にバイアス(尺度・偏見)も生まれる。先が予測できない程、この経 験知から導き出される影響が大きくなる。(良きにつけ悪きにつけ)。
 時に、一つの状況下で矛盾した二つの正論と本質が同時に存在し、選択に迫られる。情報の 取り方(コミュニケーション)で明確に対処できることは特段新しい発見ではない。
 しかし、明確にするためにどのように情報を引き出すのか、または(相手・自分)インプッ トするのかにおいて、実務的やり方の視点を考慮している

望ましい結果を出す力の出し方と蓄積方法
「卓越性(成功・高いパフォーマンス)を示す人達はどのように成果を上げるのか?彼らはい かにしてそれを行うのか。彼らはそうでない人達と違った何かをするのか?NLPは、まさに こうした疑問から誕生したのである(本著より)」
「ものは、言い様」人に賛同や理解を得るための注意点として、昔からの慣用句である。
 つまり、自分が発する情報で、相手もそれに見合った反応をする(共感か拒絶か)。本著は 何を言うかではなく、どのように伝え読み取るかに焦点を当てている。その意味では、時に つらい真実を伝える立場のドクターにも読んでいただきたい作品です。

天才たちのビジネスモデル〜天才の着目点、思考過程とその視点〜
「天才たちの持つ基本パターン」という興味深い章をこの本は有している。私が、この本を買う最大の決め手はここにあった。実に解りやすい内容で、天才の能力を解剖している。
最も感性(自己の内的フィルター)にあった学習スタイル
 「卓越したオリジナルスキルを早急に身に付けたい。」実務環境が厳しさを増す現在、現状の死守さえ容易ではないのが実情だ。常に成長と発展を遂げなければ、利益を生み出すことは出来ない。学習スタイルは知らず知らすのうちに固まってく。でも「自分という個に最もマッチした学習スタイルがあるなら知りたい。」と思うのは人情なのではないか?本著はそのヒントを与えてくれると私は感じている。
 
◆後記
記事の投稿が大幅に遅れたことを、まず読者の方に、心よりお詫びいたします。理由は、自分の勝手ではじめたブログですが、少し読者の方を意識するようになりました。(よい事と思っています)
何を紹介すれば、喜ばれるか。どのように紹介すれば伝わるか。正解は無いけれども作品ごとに磨きをかけていきたいと思っています。

◆今回ご紹介させて頂いた本NLP―超心理コミュニケーション 神経言語プログラミング

2005年06月11日

「原稿用紙10枚を書く力」   齋藤 孝




◆本著を一言でいうと 
「思考を彫り出す一振りのノミ」〜経験の再考築〜
◆こんな人に役立つのでは?
 ・不特定多数に情報発信を行う立場の人
・営業にたずさわる人
・文章で世に挑む人
・レポートに追われる学生  など
◆こんなことにお役立ち(課題・疑問の回答)
 ・文章を構築する視点を養いたい
 ・自分なりに掴んだものをロジカルで伝えたい
 ・読書の質を高めるヒントが欲しい
◆何故(特徴)
 ・書くに至るまでの思考プロセスが体系化されている。(素材の選択と料理法)
 ・文体に生命力を与えるものは何か!について考察を述べている。
  
(本論)
 「書くこととは、何か!」という事を単純明確に理解が出来る数少ない本です。文章の展開、文章技術「書く技術」を扱う書籍は少なくない。(私は5冊も持っているが、本物は現状この一冊です)。しかし、技法が複雑過ぎるのと、それを用いれば、まず型に囚われ個性が骨抜きの文体になってしまう。(私のレベルが低いせいもあります)なにより、書いた後ではなく書く前の思考プロセスを私は、知りたかった。
 そもそも私は、ブログを知る以前、メルマガを発行しようと考えていた。しかし、文章量の割にコンテンツの希薄なメルマガが多いと内心生意気にも感じていました。そんな矢先に出会った本です。
 伝えたい事があるなら、「読み手の心を巻き込むような視点と文体」を身に付けなければ真意は伝わらない。つまり自分の感性を、より客観的に見つめる視点が必要なのだ。

着眼点
「濃密な働きかけ」意味の含有率
活字という特性上、書いた後は全てが読み手都合になる。飛ばすも良し、買わずとも良し、
情報過多の現在、自分が伝えたい核心までがまん強く読み進めてくれる読者はどれだけいるだろうか。書き手の伏線が、実は読み手の意欲を削ぐ。そんな疑問を感じたことはないだろうか。

読後の収穫
「はじまりは、自分」
「書くという行為は新しい意味を見い出すことである。(本著より)」
人の数だけ感性がある。つまり何をどう感じようと、そこに正解も不正解もない。しかし、記されたものに共感があるのか無いのかで、与える影響力(価値)が変わってくる。とどのつまり「評価」とは人が決めるものであり、「満足」は自分が決めるものである。どちらも大切であることは言うまでもない。オリジナリティを要求されつつ「認められてなんぼ」のビジネス世界に僕らは、現実いるのだから。

「主観と客観の往復」
「書くとは、書いた人間を個人的に全く知らない多くの人達に、内容が正しく伝わることである。(本著より)」まさにその通りであると思う。自分の感じたことを噛み砕き、形にする過程で、思考の隙間を埋める。自分と向き合う時間、その中に気付きが働く。書くことで人は再体験をし、経験にブラッシュアップが出来る。書くことで、過去の自分を今の尺度で見つめられる。書くとは、経験という受動的なものに、能動的に切り込みをかける一つの手段であろう。

「自己肯定」
書くことは、自分の思考を突き詰めることが自ずと要求される。つまり最終目的成果物を作った時は、突き詰められた故の自信という自己肯定が、実はしたたかに流れる。練り込まれた企画かそうでないかは、プレゼンに望む自分がよく知っている。と言われるように。


後記
今回から書籍の紹介方法を変えてみました。最近読者の方も増えたので、まずコンパクトに紹介し、記事の価値判断を仰いだあと、読んで頂ければ有益と感じたものだからです。
今回本著を紹介させて頂いた本当の理由は、私自身が書くことで救われたという経験に基づくからです。営業時代僕は鳴かず飛ばずの状態でした。ある日からその日に起こった事、自分が行った事を日記に書きました。とにかく書かなければ自分がおかしくなりそうだった。書くことで新たな自分を獲得していたと今では感じています。大学ノートに3冊程。
ある時、ふと自分なりのスタイル(今の自分に最も自然であり、お客様にとっても利がある)が明確になりました。自分なりの整理が出来たのです。しばらくして結果は雪だるまのようについて来ました。自分があと3人欲しいと(笑)

追伸
私のブログのスタイルは、本著で書かれている内容を手本とし、今の自分へのトレーニングを加味したものです。

今回ご紹介させて頂いた本

2005年05月14日

「ウケル技術」 小林昌平・水野敬也・山本周嗣

大変珍しい本である。その意味で貴重と私は考えています。昔アマゾンでベストセラーにランキングされたのもうなずける。私自身「お笑い」には少しうるさいほうです。
本作品の優れたところは、「意図的に笑わせる」という言わば無形の暗黙知を形式知化した初の試みにある。また、才能や感性といったことで処理されてきた分野を論理と具体例でイメージ化を明確にしている点です。説明文もさることながら、図解説明が織り込まれているのには驚かされました。賛否両論ある作品かもしれませんが。手にして悪くない本です。

着眼点
「笑いとは、相手の知的感性の快感にコミュニケート(伝導)すること」
ビジネスで、どんなに相手と親しくなっても、状況により心理的壁や溝に阻まれることがある。その向こうの本音に近づけるか否かで成否が分かれることもある。営業の言葉でいえば、「相手の懐に飛び込む」とも言えます。笑いは、心が開放状態なのでそうした情報も得やすい。あるセールスマンが「笑わせたら勝ち」といっていた事を思い出す。

読後の収穫

「愛情を笑いで表現する」
人の笑顔は素晴らしい。心惹かれる人の笑顔はなおさらだ。司馬遼太郎さんは小説の中で、どこで、どのように人が笑うかで、その人の人格と知性がわかるという表現を時折書いている。

「笑いには知的冒険が隠されている」
よくネタを仕込む、ネタつくりという事を聞きますが、そこには、独創性が必要です。つまりアイデア。そのアイデアでどのように枠組みを創るのか、発想の拠点が垣間見られます。

「傷付く事を恐れず前へ」
いわゆる場が冷める。引く...。そんな失敗を重ねながら、「自分なりの笑い」をブラッシュアップしていく。何事も磨きが必要なんですね。

後記
著者が「笑いという強力なツールをもって相手に積極的に食い込もうとする立場で書いている」という通りその姿勢が作品から感じられました。「何故笑うのか?」というメカニズムを作者が論理展開し、さらにすべてのパターンに具体的にネタを示している。私はこの笑いという捉えどころの無いものに優れたメスを初めに入れた作者に脱帽です。
また余談ですが、問題に対しどのように処理し、相手にプレゼンしていくのかという事を学ぶ上でも本書の基本構成、文章展開、要素分解等の技術は優れています。

今回ご紹介させて頂いた本

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